【新華社深圳5月25日】ドイツのメルケル首相は25日正午、北京から深圳に到着し、中国改革開放の第一の「窓口」である同市を視察した。
ドイツ商工会議所(DIHK)深圳イノベーションセンターの開業式典に出席した際には、UBTECH(優必選)の学習ロボットやDJI(大疆)のドローン(小型無人機)、Royole(柔宇科技)の3Dモバイルシアターが展示ブースに並べられ、メルケル氏は、スマートロボットを手に取りながら細かく観察していた。この3つの製品を生産する企業は、深圳で目覚ましい発展を遂げる多くの革新型企業の縮図といえる。
メルケル氏一行はイノベーションセンターの開業式典参加後、シーメンス(深圳)磁共振有限公司を視察した。深圳ハイテク産業パーク区にある同社は、ドイツ国外で唯一、MRI装置の研究開発と完成品生産を行っている。
同社は、シーメンスの持つMRIの基幹技術を基礎に、中国側現地スタッフが研究開発した複数の革新的技術を融合し、新たな技術を生み出している。自主開発で取得した技術特許は130件を超え「中国製造」から「中国創造」へと飛躍的な転換を実現している。
深圳現地のスタートアップ型企業、iCarbonX(碳雲智能科技有限公司)が開発した「魔鏡」というスマート人体ミラーの前にやってきたメルケル首相は、鏡に自分を映しながら、こらえきれず大笑いした。「魔鏡」は同社が開発したスマート健康モニタリングシステムで、リアルタイムで身長、ウエストなどのデータを取り込み、ユーザーの生活習慣改善を助け、カスタム化された全周期的、マルチ次元なヘルスケアサービスを提供する。
午後から半日にわたる視察で、深圳の革新の成果と経済の活力は、メルケル氏と同行したトップクラスのドイツ企業家20名余りに深い印象を与えた。視察メンバーの多くが、中国とドイツが今後、デジタル化や新エネルギー、自動運転車などの分野でより多くの協力を行うことに期待を示した。
視察を終えたメルケル氏らは、専用機でドイツへの帰途に就き、首相就任以降11回目となった中国訪問を終えた。
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